住宅ローンの審査についての注意点
これから住宅の購入を考えている方は、ほとんどの方が住宅ローンの審査を受けることになるかと思います。審査と言うと、自分の過去のカードの利用状況や現在の借り入れ状況などが登録されている信用情報機関の情報を使用して行われるのですが、過去に何も問題のない履歴が残っていたとしても、審査が通過できないことも実際には起こっています。そんな住宅ローンの審査についての注意点を、いくつか触れていきます。
勤続年数が短すぎる
これは、よく聞く話かと思いますが、ある程度の収入があったとしても、現在の勤務先での就業年数があまりに短いと、今後安定して支払ってもらえるのかと言った不安材料から、審査が見送られることもあります。ただし、実際にあったケースとして、今年転職したばかりの勤務先の収入を証明するために直近の給与明細と、前職の収入を証明する源泉徴収票等を提出することで、総合的に判断していただけるケースもあります。
個人的な考えとしては、勤続年数が短いからといって、そこまで不安にならなくても問題はなさそうな気がします。
物件の価値が低い
これから新築住宅の建築を考えている方は、ここで引っかかる事は少ないのですが、中古住宅の購入を検討されている方は、ぜひ注意していただきたい点です。それは、物件の価値が低すぎて、希望金額の住宅ローンを組めないと言うことがあります。
数十年経った物件の場合は、リフォームすることである程度価値の上昇が見込めますが、それでも、住宅の基礎の部分は古いものを使用するケースがほとんどですので、住宅の価値としてはそこまで上がらないケースが多いようです。そして、土地を貸借してその上に物件を立てている場合は、土地を担保にローンを組むこともできないので、価格の下がった住宅部分だけで審査することになります。
こうなると、住宅購入に際してある程度まとまった頭金を準備するか、そうでなければ、希望の金額が借りられずに購入を断念せざるをえなくなるケースもあるようです。
この点を考えると、住宅ローンを組んで購入するのであれば、新築住宅をお勧めしたくなります。
ちなみに、いちど審査が通らなかったあとは、再度金額を調整してローンの申し込みをし直すのですが、一度審査をして申し込まなかったと言う履歴が残りますので、一度審査に通過しなかった銀行は使いたくない!といって、他の銀行に変えて申し込みし直すのは、あまりお勧めできません。ご注意を。